研究課題/領域番号 |
16K03758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
秦 劼 (JieQin) 立命館大学, 経済学部, 教授 (40329751)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 後悔 / 後悔回避 / 投資家感情 / 資産価格評価 / 投資家行動 / 証券投資 / 証券価格 / 情報効率性 / 後悔理論 / 感情 / 非効率的市場 / 市場効率性 / 資産価格 / 意思決定 / リスク / premium puzzle / flat SML / 均衡価格 / 神経経済学 / 行動ファイナンス / 証券市場 |
研究成果の概要 |
本研究は、後悔が証券市場に与える影響を考察し、後悔回避下の資産価格評価モデルを構築した。証券市場の分析に適する後悔関数を考案した上で、均衡において閉式の価格評価式を導出した。「後悔プレミアム」と「後悔ベータ」を用いて、後悔が証券市場に与える影響を分析した。リスク回避と後悔回避が併存するような状況についても考察を行い、市場ベータと後悔ベータを両方持つ価格評価式を導出した。このモデルは「平坦な証券市場線」と「プレミアム・パズル」を説明できる。本研究は後悔が証券市場の効率性に与える影響などについても考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
後悔などの感情が意思決定に強い影響を与える。本研究は後悔回避を資本資産価格評価モデル(CAPM)に導入して、現代ファイナンス理論の基礎を成す資産価格評価理論を拡張した。本研究が構築したモデルは、後悔が証券市場に与える影響を数量的に分析するための理論的フレームワークを提供すると同時に、検証可能なインプリケーションも提示した。新しい後悔関数の考案、閉式解の導出も重要な理論的貢献である。現実の証券市場で観察される「平坦な証券市場線」や「プレミアム・パズル」などのアノマリーの説明にも寄与する。
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