研究課題/領域番号 |
16K03760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
播磨谷 浩三 立命館大学, 経営学部, 教授 (90347732)
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研究分担者 |
尾崎 泰文 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (10359896)
冨村 圭 愛知大学, 経営学部, 准教授 (40547444)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 地域金融 / 地域経済 / 競争度 / 開廃業 |
研究成果の概要 |
本研究では、地域金融機関の行動と地域経済との因果関係について、地域における雇用機会の創出や維持という観点から実証的に検証し、現行の地域金融システムが抱える課題について考察を行った。地域金融機関の競争度が低いほど開業率は高く、廃業率は低いことが明らかにされ、地方圏において金融機関の店舗が果たす重要な役割について確かめることができた。他方、地域銀行の再編の影響は、合併と金融持株会社の設立で大きく相違し、地域経済にプラスの影響を与えるのは金融持株会社の設立の場合だけであることが確かめられた。店舗の統廃合を伴う地域金融機関の急激な競争環境の変化は、必ずしも地域再生には寄与しないことが裏付けられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少に伴う経済活動の縮小により、地方圏において地域金融機関の店舗展開を維持することが困難になってきている。他方、地方圏では既存店舗の統廃合が進んでいるのに対して、都市圏では越境的な店舗の新設が増えており、地域金融機関の競争環境が地域によって大きく変化している。地域金融機関を取り巻く厳しい収益環境を考えれば、経営資源の再編は不可避である。しかし、地域金融機関の店舗が地方圏で果たしてきた役割は無視し難く、物理的な拠点の消滅によって地域経済の衰退がより加速する可能性は大きい。激変を伴わない変化を模索し、フィンテックの活用などで、地域金融機関が地方圏で果たすべき役割はまだまだ残されている。
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