研究課題/領域番号 |
16K03761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
高屋 定美 関西大学, 商学部, 教授 (60236362)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 欧州中央銀行 / マクロプルーデンシャル政策 / 欧州経済 / システミックリスク / 欧州危機 / マイナス金利政策 / ESRB / 非標準的緩和政策 / マクロプルーデンス / 財政政策 / 金融政策 / 金融安定 / ユーロ危機 / EU金融統合 / 最適金融政策 / 通貨統合 |
研究成果の概要 |
本研究では EU ならびに ECB によるマクロプルーデンス政策と金融政策との関係を理論および実証的に明らかにしている。金融政策とマクロプルーデンス政策との間の相互関係に関しての定まった理論的な見解はいまだないのが現状である。そのような金融政策理論の現状の中で、本研究では二つの政策の最適な調整政策を理論的に考察した。さらにはデータを用いた実証研究をおこなうことを通して、EU での現実的なマクロプルーデンス政策と金融政策、特にマイナス金利政策との間での調整の有効性を検証した。その上で、その調整の最適なあり方に関して、ECBの政策理事会において金融安定性に関する積極的な議論が必要と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年の欧州金融市場にみられるシステミック・リスクに対してEUが取り組んできたマクロプルーデンシャル政策と、欧州中央銀行による金融政策の対立関係と協調関係を理論的に解明している。それを論ずるために、ECBの非伝統的な金融緩和政策や、REIT市場からの金融市場への影響、ならびに欧州生命保険会社のシステミックリスクの可能性などを実証的に明らかにしている。 このことは、欧州における金融安定をめざすためのマクロプルーデンシャル政策のあり方への示唆を与えている。それとともに、我が国のマクロプルーデンシャル政策への示唆もあるものと考える。
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