研究課題/領域番号 |
16K03763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
杉本 喜美子 甲南大学, マネジメント創造学部, 教授 (70351434)
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研究協力者 |
Dufrénot Gilles Aix Marseille University
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 金融統合 / 資本流入 / 経済成長 / アフリカ / 金融深化 / スピル・オーバー分析 / 株式市場 / 銀行信用 / スピルオーバー分析 / 閾値分析 / 国際金融論 |
研究成果の概要 |
本研究では、アフリカにおける金融グローバル化が各国の金融深化と経済成長にどのように影響しているのか検討した。国内金融の深化の程度に応じて、金融グローバル化が経済成長に与える効果は変わりうると仮定し、パネル動学分析を行った結果、金融市場や制度の未熟なアフリカ諸国の多くは、金融グローバル化が経済成長に貢献していないと分かった。さらに、資本流入が技術生産性を押し上げ、貧困削減に貢献しうるかを、確率フロンティアモデルなどを用いて、資金のタイプ別(直接・間接投資/銀行信用/送金/援助)に分析すると、貢献する国もしない国もあり、アフリカの多様性が検出できた。各国の実情を踏まえた分析がさらに求められている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカ諸国は発展段階が異なるだけでなく、国際投資家側が注目する保有資源も異なるため、援助、送金から外資系金融機関による貸付、直接投資、間接投資まで、資金流入の形態と行先は様々である。またアフリカ側の国内金融の発展度合い、為替制度の採用方針、外国資本受け入れに関するスタンスも、国によって異なっており多様である。この多様性こそが、金融のグローバル化が経済成長に貢献するという定説とは異なる結果を生む要因であることを明らかにした点で、学術的に貢献できたと考える。どの国のどのタイプの資本が金融統合を経済成長につなげうるかを示すことで、アフリカへ進出する企業や援助政策にも示唆を与えたと言えるだろう。
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