研究課題/領域番号 |
16K03767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高橋 秀直 筑波大学, 人文社会系, 助教 (00633950)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 国際金本位制 / ロンドン外国為替市場 / 外債 / 通貨転換約款 / 外貨建て政府発行外債 / 日本政府 / 再建金本位制 / 経済史 / 金融史 / 外貨建て債券 / 金本位制 / ロンドン国際金融市場 / 外国為替相場変動リスク / 通貨選択約款 / 国際金融センター |
研究成果の概要 |
本研究は、両大戦間期においてロンドン国際金融市場で流通していた日本政府が発行したポンド建て債券に付与されていた確定換算率による通貨転換約款を分析した。ポンド・ドル相場が大きく変動した時期である1931年のポンド危機の前後に時期におけるポンド・ドル間の確定換算率による通貨転換約款が付与されたポンド建て日本政府外債とそうではない日本政府外債価格の変動を比較することにより、市場参加者が確定換算率による通貨転換約款が付与された日本政府外債に注目していたことを明らかにした。そして、市場参加者が確定換算率による通貨転換約款を為替相場変動リスクに対する保険とみなしていたと結論付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、国際金融システムが不安定化したとき、市場参加者はいかなる行動をとったのか、あるいは取りうるのかを明らかにするために、具体的な時期として国際金融システムが動揺していた1920年代から1930年代に着目した。その際、市場参加者が国際金融システムの動揺がもたらす様々なリスク、特に為替相場変動リスクの増大に対して、様々な方法を模索しながら対処したことを明らかにした。その方法の一つが確定換算率による通貨転換約款であった。この約款が、債券所有者に対して増大する為替相場変動リスクに対する保険として機能したことを明らかにした。
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