研究課題/領域番号 |
16K03772
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木越 義則 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (00708919)
|
研究協力者 |
高橋 昭子
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 貿易 / 海運 / 物流 / アジア / グローバル・ヒストリー / GIS / 汽船 / 太平洋 / ネットワーク / 空間分析 / 英字新聞 / データーベース / 世界貿易 / アジア域内貿易 / データベース / 地理情報システム(GIS) / 太平洋貿易 / 交通インフラ / クラスター解析 / 経済史 / 船舶 / 海域ネクサス |
研究成果の概要 |
本研究は、近代アジアにおける船舶の航行記録をデータベースとして整理し、それを地理情報システム(GIS)で分析することによって、非欧米圏の世界貿易の構造を解明することを企図した。1913年のデータベースが完成した。データを分析した結果、東アジア地域には世界最大規模の海運網が形成されていたことを明らかにした。そして、アジアを4地域(中国、日本帝国、東南アジア、南アジア)に分けてマトリックス分析した結果、4地域内部での交易が、域外との交易よりも大きいことが明らかになった。つまり、ローカルな交易の規模が大きいほど、世界貿易との関わりも深いことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、アジアと欧米の経済規模に対する通念を再検討する際に、相互に比較可能な歴史統計を構築したことである。アジアでは、欧米と比べて、近代で体系的に記録された統計数値が乏しい。本研究は、各港で断片的に記録された航行記録を掘り起こし、それらを結合した。そして、それを分析した結果、少なくとも海上貿易において、アジアと欧米の間に大きな規模の違いがないことが証明された。
|