研究課題/領域番号 |
16K03788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 下関市立大学 |
研究代表者 |
櫻木 晋一 下関市立大学, 経済学部, 教授 (00259681)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 出土貨幣 / データベース / 日本貨幣 / 蛍光X線分析 / 画像認識 / 一括出土銭 / 博物館資料 / 出土銭貨 / 画像解析 / 朽木昌綱 / 貨幣考古学 / 古銭学 / 藩札・私札 |
研究成果の概要 |
海外では、フィッツウイリアム博物館が所蔵する朝鮮貨幣3,175枚のデータベースを作成した。その内訳は、常平通宝が99.9%を占めていた。また、アシュモリアン博物館、スウェーデン王立貨幣博物館、デンマーク国立博物館で所蔵している日本貨幣のデータベースを作成した。日本各地の一括出土銭や個別出土銭の調査を行い、熊本県で発見した寛永通宝を主体とする約16,000枚の銭貨について報告書を刊行した。北九州市出土の常平通宝については金属組成に関する蛍光X線分析を実施した。コンピュータで銭銘を読み取るために、ディープラーニングの手法を用いた画像認識システムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外の博物館に所蔵されている日本貨幣のデータベースを作成したことで、外国人にも日本の貨幣の実態を理解してもらうことができ、日本人研究者にとっても利用可能な資料となった。日本やベトナムで出土した貨幣データベースを作成したことで、それらの貨幣情報が利用可能な基礎資料となるとともに、たとえば中国からベトナムへ、長崎から熊本へという貨幣の流通経路についての新知見が得られた。また、ディープラーニングの手法を用いた画像解析の実験によって、90%を超える精度で銭銘を判別できたことから、実用化の目途が立った。このことは、発掘担当者による調査報告書執筆の負担を軽くすることにつながる。
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