研究課題/領域番号 |
16K03797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 立教大学 (2018) 大阪産業大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
湊 照宏 立教大学, 経済学部, 教授 (00582917)
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研究分担者 |
谷ヶ城 秀吉 専修大学, 経済学部, 准教授 (30508388)
齊藤 直 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90350412)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 工業化 / 植民地 / 資本市場 / 国策会社 / 内部資本市場 |
研究成果の概要 |
日本植民地の特徴の一つとして、工業化が進展したことがよく指摘される。しかし、植民地工業化と深い関係にあるはずの資本輸出に関して、先行研究は「国家資本主導型」と漠然と表現してきた。これに対して本研究は、民間の主導産業であった製糖業と国策会社の台湾拓殖会社を事例に、植民地台湾の工業化と資本市場との関係の解明を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植民地台湾経済の研究史においては、台湾経済に対する日本経済の規定性を重視してきたものの、資本市場の視角は欠如していた。植民地台湾への資本供給に関する従来の研究は、植民地統治のためや南進基地とするための国策により、製糖業・電力業・重化学工業に対する投資がなされたと説明されてきた。こうした説明に対して本研究は、株主・社債権者の投資行動に着目し、大企業の事業展開とともに収益性の推移にも留意した。各企業の事業展開と収益性を時系列に描くとともに、各企業に対する資本市場の評価をも時系列に検討し、植民地の工業化に対して日本資本市場が果たした機能の動態的な解明を試みた。
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