研究課題/領域番号 |
16K03812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中西 善信 長崎大学, 経済学部, 准教授 (30755905)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コーペティション / 制度 / バーゲニングパワー / 独占的サプライヤー / 実践コミュニティ / 組織学習 / 経営組織 / 組織間関係 / 知識移転 / 環境 |
研究成果の概要 |
本研究は,コーペティションすなわち競合関係にある企業による協力行動に関して,(1) ライバル企業間におけるつながり形成条件の解明,及び,(2) ライバル企業への協力行動促進要因の解明を目指した。このため,日本の航空会社が取っているコーペティション行動を主な題材として検討を進めてきた。 分析の結果,協力体制形成要因として,独占的サプライヤーや規制当局の存在を明らかにした。また各社が,コーペティションを通じて,外部組織に対してバーゲニングパワーを強化するメカニズム(合意形成を通じた説得力向上と数の論理)を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,コーペティション論に対して以下の学術的意義を有する。すなわち,競争と協力の分離が,個人の中でも,時間を隔てることによって可能になる事実を見出した。また,外的脅威が,組織レベルでの協力体制構築だけでなく,緊密感形成を通じて,個人レベルでの協力行動を促すことを発見した。加えて,実践コミュニティ論に対しても,競合型コミュニティが形成され,その中で成員が協力行動を取るに至る包括的メカニズムを示したという点で学術的意義を有する。 これらの発見は,現代企業経営においてより重要となる「競合社間の協力関係構築」に対する含意を提示するものであり,この点において本研究は社会的意義を有する。
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