研究課題/領域番号 |
16K03814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
高尾 義明 首都大学東京, 経営学研究科, 教授 (90330951)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 経営組織 / 多元的アイデンティティ / 越境経験 / ジョブ・クラフティング / 経営理念 |
研究成果の概要 |
本研究は,個人がワーク・キャリアを歩んでいくなかで出会う越境経験によって生じるアイデンティティの多元化に焦点を当て,越境経験が多元化に代表される個人のアイデンティティの変容を通じて,従業員の組織行動に影響をもたらすプロセスの解明を試みた。越境経験はアイデンティティの変容を必ず導くわけではなく,越境性の認知から組織アイデンティティやワーク・アイデンティティの内省が生じ,それによってジョブ・クラフティングの実施を誘発されることを通じて従業員の行動や認知に変化が生じることを明らかにした。また,そのように越境経験が引き金になって生じたジョブ・クラフティングを組織的成果に繋げるための条件も検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従業員の越境経験がその組織行動に影響をもたらすプロセスを学術的に解明した希少な研究である。従業員が特定の組織のみに長期雇用されるといういわゆる日本型雇用モデルの一般性が失わつつあると同時に,従業員がそれぞれに自らの望ましいワーク・ライフ・バランスを追求しようとする中で,人々がワーク・キャリアの中でさまざまな越境経験に出会うことが増えることが予想される。そうした中で,本研究で得られた知見をもとに,アイデンティティの多元化や変容をきっかとして生じるジョブ・クラフティングを組織的に活用することを検討することで,従業員の働きがいやワークエンゲイジメントの向上を図っていくことができる。
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