研究課題/領域番号 |
16K03858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
白石 弘幸 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (60242707)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | コモディティ化 / 経験価値 / 口コミ / 企業ミュージアム / オープンファクトリー / 環境経営 / CSV / レピュテーション / ブランディング / ブランドロイヤルティ / レピュテーションリスク / 脱コモディティ化 / 体験型施設 / 食育 / 小松製作所 / 関西電力 / 三菱重工業 / ホスピタリティ / 訪問推奨 / 環境配慮型製品 / コーポレートブランド / 体験型プログラム / ウォッシング / エデュテインメント / 経営学 / 経営戦略 |
研究成果の概要 |
えびせんべいの里、東京かねふく、東芝、コマツ、関西電力、三菱重工業、日清製粉、LIXIL、ヤマト醤油味噌、ヨコオデイリーフーズの体験型PR施設を実地調査した。訪問したのは企業ミュージアム、公開型工場、緑地公園である。 成果として経験価値と心理的差別化の観点から施設の意義を明らかにした。そこでは教育と娯楽の融合、エデュテインメントが来場者、特に子どもに大きな心理的インパクトを及ぼしている。そしてトリップアドバイザーを精査することで、これらの施設がコーポレートブランドへの言及がある好意的な口コミを刺激・促進していることを検証した。また前述の訪問企業で行われている食育と環境対策の意義も明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域のレジリエンスと社会のサステナビリティ、国際競争やレピュテーションリスクに対する企業の強靭さは相互強化関係にあることが示された。すなわち企業ミュージアム、公開型工場、緑地公園での自社製品を素材にした食育や環境対策に関する体験学習は地域・社会の持続可能性を高めると同時に、ブランディングとレピュテーション保護を通じて当該企業の存続性をも強化することが明らかとなった。これらは社会的責任(CSR)というよりも企業と社会の共通価値創造(CSV)と見なせる。同時に、これは製品がコモディティ化し、海外メーカーとの関係で競争優位が揺らいでいる多数の日本企業にとり、生き残りと新たなる成長を導く処方箋となる。
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