研究課題/領域番号 |
16K03886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 武蔵野大学 (2018-2019) 順天堂大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
石黒 武人 武蔵野大学, グローバル学部, 准教授 (90527962)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 多文化チーム / 日本人リーダー(上司) / 認知的複雑性 / 移動性の高い認知 / メンバー尊重型の行動 / 寛容型の情動 / 継承 / 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 魅力的な職場の生成 / 日本人リーダー / リーダーシップの継承 / 制限付きのダイバーシティ促進 / 寛容型の行動 / 日本的労働環境との緩衝体 / 移動性の高い思考 / 制限付きのダイバーシティの促進 / 仕事と個人の組み合わせに配慮 / 二重性や矛盾の許容 / 経営学 / 人的資源管理 / 異文化コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究は日本国内で活動する企業の多国籍・多文化チームでリーダーを務める日本人上司を対象とし、日本的労働環境のなかで多文化チームをうまく運営し、活用する日本人上司の思考プロセスを明らかにした。その思考プロセスは、多様性に関する知識や経験に基づき、次から次へと様々な見方へ視点を移し物事を思考する「移動性の高い認知」を特徴とする。また、その認知に基づき理解したメンバーの多様なニーズに応じてコミュニケーションをとる「メンバー尊重型の行動」が意識されている。加えて、現実に対応するための冷静さを保ち、状況を楽しむ「寛容型の情動」を伴う。こうした多文化対応型の思考プロセスの詳細を視覚的モデルとして示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、3ヵ国以上の人びとが協働する国内多文化チームの日本人上司、それも、チームを比較的うまく運営し、コミュニケーション上の問題が少ない上司という先行研究が十分になされていない人びとを対象とし、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて彼らの思考プロセスの特徴をモデルとして図示したことである。加えて、その思考プロセスを次のリーダーへ継承するためのモデルを提示できた点も意義がある。 本研究の社会的意義は、上記のモデルが、多文化チームの運営に苦しむ現場の日本人上司にとって、自身の思考プロセスをモデルと比較、分析し、改善点を案出するツールとなる点であるといえる。
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