研究課題/領域番号 |
16K03889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
小阪 玄次郎 上智大学, 経済学部, 教授 (90582297)
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研究分担者 |
遠藤 貴宏 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (20649321)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | チーム / 新製品開発 / 職能間統合 / 両利き学習 / 組織風土 / 創造性 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究の調査課題は、ソフトウェア開発組織における組織内の資源動員のプロセスの特徴を明らかにすることであった。IT企業A社を対象とした質問票調査、ならびにインタビュー調査を実施した結果として、以下の2つの知見を主として得た。 ①表彰を受けるような有力なチームメンバーの存在が、同じチームのメンバーの意思決定の自律性や、チーム・レベルの学習に対し、プラス/マイナス両面の効果を持っている。 ②社員間の公式・非公式の交流を促す人事施策を通じて協調的な人間関係を形成するのと同時に、人材抜擢や事業提案コンテストを通じて社内競争を促進する、という、競争的・協調的な側面が併存した人事施策が、チーム成果を高める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の中で特に注目すべき点としては、チームの資源配分を左右する存在としてのスター社員の影響力を確認したことが挙げられる。スター社員は、突出した個人成果、高い知名度、広い人的ネットワークによって特徴づけられ、チーム外からの資源動員や、チーム内での資源配分に影響している。スター社員がチームレベルでも、他のチームメンバー個人のレベルでも、プラス・マイナス両面の影響を持っているという分析結果は、学術的には、スター社員を対象とした近年の研究に新たな発見事実を追加するものである。また、実務的にも、チームにおけるスター社員のマネジメントに注意深い配慮を要することを示唆するものである。
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