研究課題/領域番号 |
16K03904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
東出 浩教 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (50308243)
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研究分担者 |
姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 移民起業家 / アントレプレナーシップ / エフェクチュエーション / ライフヒストリー分析 / ブリコラージュ / 内発的モチベーション / Immigrant entrepreneurs / Cultural relativism / 文化相対主義 / EO / 起業オリエンテーション / Subjective Well Being / 主観的幸福感 / Immigrant entrepreneurs / Happiness / Visioany Leadership / Immigrant Entrepreneur / 起業プロセス |
研究成果の概要 |
本研究は、移民起業家を質的研究の対象とし、サンプルは、主に韓国、フランス、中国、インド、シンガポールにおいて起業をした日本人が対象となっている。また、理論的サンプリングの結果として、欧州での女性起業家および国内の長寿ファミリービジネス経営者が示す起業家精神とエフェクチュエーション・プロセスも分析対象となった。 分析結果としての修正後モデルにおいては、当初想定していなかった、エフェクチュエーションとコーゼーションを対置させた上でのブリコラージュの程度、そして、ライフストーリーに基づいた「内発的モチベーション」を、移民起業家の「創造力と知恵」の源泉として、モデルに組み込むことの価値が発見された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の質的研究から導かれた学術的意義は、当初のモデルには組み込まれていなかった「エフェクチュエーション」プロセスが、移民起業家の行動パターンに観察されることであり、コーゼイションとの対置により起業活動を評価する重要性が浮き彫りになったことである。また、ライフストーリーに基づいた「内発的モチベーション」を組み込むことにより、モデルの説明力が強化される、という発見の意義も大きい。 加え、これまで、ボーン・グローバル起業家の思考・行動パターン分析などにも援用されてきたEOのコンセプトは、移民起業家の起業意図・起業パフォーマンスとの因果を探索するには限界があるという発見も重要な研究からの示唆である。
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