研究課題/領域番号 |
16K03975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
春日部 光紀 北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (10336414)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 複会計システム / 資本勘定 / 収益勘定 / 一般貸借対照表 / 鉄道会社 / 運河会社 / 公益事業会社 / 鉄道会計 / 比較会計史 |
研究成果の概要 |
本研究は,19世紀におけるアメリカおよびイギリス鉄道会社の複会計システムを多面的に分析し,その歴史的展開過程を実証的に検討するものであった。 アメリカ鉄道会社による複会計システムの利用は,大別すると1860-1870年代(第1期)と1890-1900年代(第2期)に分類できる。第1期は,株主としてのイギリス人投資家を意識せざるを得なかったため,基本的にイギリス鉄道会社の形式を踏襲する点に特徴があった。第2期は,1890年の恐慌によって倒産した鉄道会社が,資産の実在性を誇示するために,再建の過程で複会計システムを導入する点に特徴があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は,未着手であったアメリカ複会計システムを網羅的に検討する点である。複会計システムの先行研究はすべてイギリスを検討対象としており,アメリカを検討したものは皆無といえる状況にある。同じ複会計システムとはいえ,アメリカ鉄道会社を囲繞する状況はイギリスとは異なるのであり,アメリカ型複会計システムというべき会計実務が展開されたと考えられる。 アプローチとしては,年次報告書・議事録等の一次史料を利用した実証研究という点に特徴がある。一次史料を検討することで,抽象的レベルではなく具体的レベルでの研究が可能となる。
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