研究課題/領域番号 |
16K03986
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村宮 克彦 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (50452488)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 株式資本コスト / 市場の効率性 / クリーン・サープラス関係 / 現在価値恒等式 / WACC / 対数線形・現在価値法 / q理論 / 事業資本コスト / 期待リターン / 会計発生高 / ディスクロージャー / 業績予想 / 財務報告の質 / バッド・ベータ / 流動性リスク / 財務報告 / グッド・ベータ / 現在価値関係 |
研究成果の概要 |
複数のプロジェクトにより,財務報告の質とリスク(期待リターン)に関して様々な成果が得られた.その中でも主要な研究成果は次の通りである.
リターンの定義式から導かれた株価モデルを対数線形化し,それに会計上の基本制約式であるクリーン・サープラス関係や現実適合的な複数の仮定を置くことで,容易な方法で期待リターンを推定できることを示した.こうして,理論的な裏付けもありながら,実践上も容易に適用可能な期待リターンの推定方法を提示したのである.また,その方法で推定された期待リターンの方が,実務で既に定着しているモデルに基づく期待リターンに比べて,現実の株式市場の動きを上手く説明できることを明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業は,あるプロジェクトに投資するか否かの意思決定にあたり,そのプロジェクトから将来得られるであろうキャッシュ・フローと期待リターンをもとにプロジェクトの価値を算定し,それと必要な投資額を比較することで,価値を創造するようなプロジェクトへと投資する.その過程において,誤った期待リターンを使うと,価値を毀損するプロジェクトに投資したり,本来価値を創造するはずだったプロジェクトへの投資を諦めることになり,不適切な意思決定がなされてしまう.この意味で正確な期待リターンの推定というのは,企業が価値を創造し,将来より成長を遂げるためには不可欠なのである.本研究成果は,正確な期待リターンの推定に寄与する.
|