研究課題
基盤研究(C)
本研究では、わが国の優良企業で取り上げられているレベニューマネジメントの実務に関する諸問題を明らかにするために、複数の企業を訪問し、企業実務における各業務担当者が直面している課題を調査している。その結果、製造業の新たな収益獲得パターンである「サービタイゼーション戦略」が出現しつつあり、ソリューション別の価値提案と収益性分析の実施が重要であることを明らかにした。とりわけ、ソリューション別に「原価<販売価格<顧客知覚価値」の関係を構築するために、中期経営計画、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」、単位当たり製品原価情報の意義、資本コストの製品原価性などとも関連づけて検討している。
現代の製造業者は、製品・サービス単体を顧客に引き渡すのではなく、顧客が抱えている問題に対する「ソリューション」を提供している。個々の製品やサービスでは販売困難であっても、ソリューションという単位で顧客ニーズに適切に応える戦略が「サービタイゼーション戦略」である。本研究における成果から得られるインプリケーションは、厳しい経営環境の中で企業が生存していくためには、「サービタイゼーション戦略」や、サービタイゼーション戦略の下での「ソリューション別」の価値提案・収益性分析について検討する必要があるということである。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件)
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