研究課題/領域番号 |
16K04014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
奥村 雅史 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30247241)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 会計上の裁量 / 財務情報の質 / 財務諸表の複雑性 / XBRL / 情報の複雑性 / 情報の非対称性 / 流動性 / 開示スコア / テキスト分析 / XBRL / のれん償却 / 非会計情報 / テキスト情報 / 価値関連性 / 内部統制報告書 / 災害の情報開示 / 注記情報 / 財務諸表の質 / 利益の質 / アクルーアル・モデル / 会計的裁量行動 |
研究成果の概要 |
会計的裁量行動の測定においては,異常発生項目額を推定するための新しいモデルも含めて,複数のモデルの推定パフォーマンスについて評価した結果、一貫して推定パフォーマンスがよい唯一のモデルは存在せず,研究上の利用においては複数のモデルからの推定値を利用することが望ましいことが示唆された。そして,財務諸表情報の質のスコアの作成においては,スコアの客観性を確保するために,質の内容を特定することが必要であり,本研究では財務諸表情報の複雑性が情報の非対称性の緩和という観点から,スコア作成のための重要な特性のひとつであることを開示直後の株式流動性の分析によって明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業の財務情報は利害関係者間の情報の非対称性を緩和するための要であるため,財務情報の質を評価するためのシステムが開発されることが広く社会にとって望まれる。本研究は,経営者による会計利益額の裁量的決定および財務諸表情報の特性の観点からの評価スコアの作成の可能性を検討した。その結果,経営者による裁量の測定に関しては,測定のための代替的手法の重要性を確認した。さらに,財務情報の特性としての複雑性が利害関係者間の情報の非対称性の緩和にとって重要なの特性であることを,開示直後の株式流動性を分析することによって明らかにした。
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