研究課題/領域番号 |
16K04020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
李 建 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (10298680)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 予算スラック / 組織パフォーマンス / 予算参加 / 経営戦略 / 組織文化 / 予算管理 |
研究成果の概要 |
予算スラックが組織パフォーマンスに及ぼす影響については、これまでプラスの影響とマイナスの影響が指摘されており、モデレータ変数としての経営戦略と組織文化がその方向性の決定に大きくかかわっていることが明らかとなった。ただ、モデレータ変数の影響を追究していく中で、予算スラックの水準が重要な意味を持つことや、予算スラックには最適水準が存在し、その最適水準の予算スラックのもとで、組織パフォーマンスは最大になる可能性があることも示された。予算スラックが少ないといわれている日本企業においては、最大の組織パフォーマンスを達成するために、むしろ積極的に予算スラックを作り込んでいく必要があるといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの予算スラック研究においては、予算スラックのネガティブな影響に焦点が当てられ、予算スラックのポジティブな影響は十分検討されてこなかった。本研究では、予算スラックのポジティブな影響に焦点を合わせ、予算スラックが組織パフォーマンスに及ぼす影響について、経営戦略や組織文化との関わりの中で検討を行ったことで、予算スラック研究の外延拡張が図られた。とりわけ、予算スラックには最適水準があることを示すことで、その最適水準をいかに見つけ出すかという新たな研究課題を提示したことは学術的意義の一つである。また、予算スラックの観点から日本企業が目指すべき予算管理の方向性を示したことは実践的意義といえる。
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