研究課題/領域番号 |
16K04029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三輪 哲 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20401268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会移動 / 下降移動 / 中退 / 社会階層 / 中途退学 / 離婚 / 離職 |
研究成果の概要 |
長らく続く経済停滞のもと、現代日本の若年世代は、下降移動のリスクにさらされている。ここでいう下降移動とは、社会的地位の低下を伴う移動をさす。ライフコースを通じた移動に関して、とりわけ下降移動のトリガーとして大きなイベントは、中途退学である。中途退学について要因を解析したところ、中等教育からの中退だけでなく高等教育からの中退においても、若者の親の階層的背景が大きく影響していることが明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の社会移動の研究では、社会の発展に沿って、地位が上昇していく過程をとらえようとするものが多かった。本研究では、閉塞する社会状況において、下降移動の入り口がどこにあり、またどのような要因がリスクを高めるのかを明らかにすることで、従前の研究蓄積を補完する位置づけとなったといえる。また、下降移動の構造的要因と個人的要因を峻別することから、大学等での初年次教育などでの中退リスクへの未然の対処を検討するための科学的根拠を提供しうる。
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