研究課題/領域番号 |
16K04038
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
柄本 三代子 東京国際大学, 教育研究推進機構, 教授 (90406364)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | リスク / 健康 / 食 / リスクコミュニケーション / 農 / 農業 / CSA / コミュニケーション / 有機 / メディア / 公共性 / 市民 |
研究成果の概要 |
食品安全委員会を中心として、政府主導で行われる「リスクコミュニケーション」において、誰が排除されているのか、またその課題はどこにあるのかという点について考察した。 放射能汚染により甚大な被害をこうむった地域において、はたして農業生産者や消費者らはその「リスク」をどのようにコントロールしようとしているのか、フィールドワークをおこなった。 食と健康のリスクへの気づきがコミュニティ形成の関心へと結びついたCommunity Supported Agricultureの実践について、日本のみならずイギリスの事例についてもフィールドワークをおこなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リスクをめぐるコミュニケーションの分析過程において、その複雑性と問題の在りかを突き止めた。それぞれのリスク認知、リスクの語り、リスクへの向きあい方を明らかにすることで、「市民」「国民」といった平板な視点では得られないオルタナティブなリスクコミュニケーションのあり方を提示した。リスク社会における新しい選択的行動の課題と意義を論じ、普通の人びと(laypeople)がリスクと向き合いながら生きる意味と、その対処の新たな方策について論じた。 国際学会にて、日本の健康と食をめぐる現状況を特殊事例として論じるのではなく、日本におけるある種の先端的事例がいかに社会学理論の再編を迫るものであるか提言した。
|