研究課題/領域番号 |
16K04045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
渡邊 香 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 准教授 (70610327)
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研究分担者 |
田中 瞳 東京医科大学, 医学部, 講師 (20406903)
戸津 有美子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 助教 (20774326)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 思春期 / 性意識 / ソーシャル・キャピタル / 高校生 / 性知識 / 自尊感情 / 性行動 / セルフ・エスティーム / Self-Esteem / 相互行為・社会関係 |
研究成果の概要 |
性行動を決定する性意識の変容を起こさせることは、リスクの高い性交渉を抑止することにつながる。我々は自らの研究実績より、性意識の従来の規定要因であった性知識や自尊感情といった要因よりも、地域に愛着をもつ、社会貢献への意欲がある、といった認知的ソーシャル・キャピタル(SC)が高いことが安全で社会的に望ましいとされる性意識につながることを仮説とし、東京の高校2年生に対し介入を行い、その前後で質問紙調査を行った。 性意識を従属変数、性知識、自尊感情、同世代の性経験、SCを独立変数として多変量解析で分析したところ、介入前後のいずれの調査においても、SCの投入により、他の変数の関連が否定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、性意識の従来の規定要因であった性知識や自尊感情よりも、「地域に愛着がある」といった認知的ソーシャル・キャピタル(SC)が高いことが安全で社会的に望ましいとされる性意識につながることが、我々のベトナム人を対象とした研究結果同様に解明された。これにより、複数の要因を同時に分析することによる分析手法の重要性も示唆された。 また、介入においては、短時間のものであっても知識の向上に繋がることが示唆された。一方、短時間の介入では性知識およびSCの変化は見られず、継続的または複数回に渡る介入、地域や家族ぐるみでの取り組みが必要であることが示唆された。いずれにおいても、両性の有意な差はなかった。
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