| 研究課題/領域番号 |
16K04055
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
社会学
|
|---|
| 研究機関 | 亀田医療大学 (2017-2019)
お茶の水女子大学 (2016) |
|---|
研究代表者 |
川上 裕子 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (20612196)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
| 配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
|---|
| キーワード | 農業協同組合 / 高齢者福祉 / ホームヘルパー / デイサービス / 生活指導員 / 農村保健 / 地域福祉 / 産業組合 |
|---|
| 研究成果の概要 |
本研究は、文献研究とインタビュー調査によって、農業協同組合による農村における保健医療活動ならびに福祉活動の形成・展開過程を歴史社会学的に考察することを目的とした。調査の中心となった高齢者福祉活動に関しては、多様な主体が福祉を推進する福祉多元主義の過程で生成された活動領域である。農業協同組合による高齢者福祉活動には組織の存在意義の提示や事業の拡大、統廃合による管理的側面という要因があった。また、相互扶助の精神に基づく、組合員を含む地域住民の生活問題の質的変化に沿った生活福祉面の活動そのものであることが確認できた。
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前戦後を通じて地域の保健・医療・福祉活動を一貫して担ってきた農業協同組合とその前身である産業組合の実践は、地域住民の生活全般を支えてきたという点で極めて示唆に富むものである。本研究では農業協同組合の福祉的機能に着目し、文献とインタビュー調査から実態を把握しようとした点に意義を持つ。高齢社会を先取りした農村地域において農業協同組合が推進した高齢者支援は、地域住民の生命と生活を安定的に支えるための住民組織の育成や資源の開発方策の議論に貢献する可能性を有する。
|
