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「新しい働き方」の検証と「新しい労働社会」の展望-クラフトを生業にする人たち

研究課題

研究課題/領域番号 16K04060
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関岐阜大学

研究代表者

伊原 亮司  岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (60377695)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワードものづくり / クラフト / 新しい働き方 / 労働社会 / 文化政策 / ジェントリフィケーション / 少量生産 / ライフスタイル / イベント / 生き方 / こだわり / 働き方 / 労働と消費 / 職人 / つながり
研究成果の概要

本研究の課題は、クラフトを生業とする人たちに焦点をあてて、「新しい働き方」の普及と地域社会への影響を明らかにすることにある。大量生産を厭い、一品ものの雑貨などを作って生計をたてる人たちが増えている。15年ほど前から、全国で同時多発的にクラフトのイベントが開催されるようになった。ただし、出店者の多くは地元とは関係なく、地域社会への経済効果は期待できない。注目すべき点は、地元の文化や生活への影響である。クラフトというイベントを通した市のパブリックイメージの普及であり、それにそぐわない層を<暗に>排除している文化政策的な含意である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

「クラフト」の存在はイベントなどを通して世間では知られるようになったが、その社会的な含意は検討されていない。本研究の学術的な意義は、働き方だけでなく、消費や生活を含む総体的な視点からクラフトの普及を捉え直したことであり、地域社会への影響を分析した点である。このようなイベントは、地元への経済的な効果は期待できないが、文化的には重要な意味を持っていることを示した。すなわち、特定な階層をターゲットにしており、いわゆる労働者階級(の文化)は排除する傾向がある。いうなれば、イベントを通した「文化的なジェントリフィケーション」の問題点を浮き彫りにしたことが、学術的および社会的な意義である。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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