研究課題/領域番号 |
16K04073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
野入 直美 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90264465)
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研究分担者 |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50382007)
永田 貴聖 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (80551093)
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研究協力者 |
矢元 貴美
松田 良孝
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | フィリピン結婚移民 / 徳之島 / 島嶼 / 介護労働 / 文化継承 / 済州島 / ネットワーク / 離島 / フィリピン女性 / 移住 / 介護 / 結婚移民 / 社会学 / 結婚移住 / フィリピン人女性 |
研究成果の概要 |
徳之島のフィリピン人の文化継承は、カトリックは幼い頃に実践されているが、限定的であることが明らかとなった。介護労働については、現在40 ~50代の女性で日本人男性と結婚し、2010年のホームヘルパー2級講座が、彼女らが介護職に就く契機となっており、受講者のすべてが介護職に残っているわけではないが、介護が社会保険に加入できる職であることが自分の老後にメリットがあると自覚していることがうかがわれた。 済州島の教会には、結婚移民、移住労働者、留学生が集っている。NANPHILは非宗教のグループとして複数の移民支援組織と関わり、カトリック系と非カトリック系が機能分担していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全国的に、島嶼に着目したフィリピン人、在日外国人研究はほぼ皆無である。従来の在日フィリピン人研究を調査地の特徴によって大別すると、1985年以降の行政仲介婚を契機とする「農村散住型」の研究と、商業圏や工業地帯における大量の、かつ多様な成り立ちのフィリピン人を対象とする「都市集住型」の研究とに分かれる。沖縄の先島地域で見出された「島嶼散住型」の特徴は、空間的に閉ざされ、専門的な支援機構が乏しい中で、当事者と地元住民とが限られた資源を巧みに動員し、内発的なネットワークを編み上げてきたプロセスであった。本研究では、地域固有の文脈と島嶼性という枠組みの両方を重視しつつ、比較分析を行った。
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