研究課題/領域番号 |
16K04082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50382007)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フィリピン人 / 日系人 / 東海地方 / 外国人労働者 / フィリピ人 / 労働者 / 外国人 / フィリピン日系人 / 集住 / 共生 / 外国人の教育 / 水産加工 / 定住外国人 / 教育 / 日本語 / 労働 / 外国人集住都市 / ブラジル人 / 多文化共生 |
研究成果の概要 |
本研究では主に以下の3点を明らかにすることができた。(1)フィリピン日系人の日本への移住と労働のプロセス。両国の仲介機関や在日の親族による呼び寄せにより来日し派遣会社を通じて就労すること。(2)連鎖移動の結果、彼(女)らが親族単位で近居・集住し、親族間の相互扶助で日本での労働、生活、子育てを行っていること。(3)ブラジルとフィリピンでは日系社会の歴史や経済的基盤が違い、戦後の反日感情により経済基盤が脆弱なフィリピン出身の日系人は、日本においても民族学校がなく賃金交渉力が弱いこと。これらを論文や学会報告の形で公表し、これらの課題を解決すべく自治体に対して日本語学習機会の増加等につき提言を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで研究蓄積が少なかった、フィリピン日系人の来日のプロセスと労働・定住の課題を明らかにしたことにある。また、東海地方の製造業における派遣労働市場においては、出身国を問わず日系人が重要な派遣労働者集団となり、彼(女)ら向けに日本語能力が低くても働ける労働市場ができていること、雇用の安定性や子どもの教育等の生活面にブラジル人よりもフィリピン人はさらに弱者性を抱えていることを明らかにした。 本研究の社会的意義は、学術論文や学会報告、マスメディアの取材協力を通じてフィリピン日系人労働者の生活課題を迅速に幅広く広く知らせ、課題解決への端緒を作ったことにある。
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