研究課題/領域番号 |
16K04083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
加藤 裕治 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (20633861)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | メディア / テレビ / 視聴者研究 / 社会意識 / 文化研究 / 戦後 / 社会学 / メディア文化 / テレビの受容 / メディアの時間性 / テレビ受容 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後日本社会の中心的なマスメディアであるテレビが、人々の時間意識の編成に与えた影響を分析し、その社会学的な意味を考察するものである。具体的には、1950年代に行われた地方都市の小学校で実施されたテレビ受容調査の読解、および当時、より大規模に行われた子どもテレビ視聴調査とそれに伴う各種論考を言説として分析し、テレビがもたらす生活時間の変容に対する当時の認識を明らかにした。それにより、テレビをナショナルな時間意識の統合装置として論じてきた既存の社会学的なメディア研究に対して、テレビが多層的な時間意識を生み出した可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存のテレビ研究であまり論じられることのなかった、テレビ放送開始直後の街頭テレビと1960年代に入り家族団欒のメディアとして認知されていく狭間の時期である、1950年代末の日本におけるテレビの受容状況を論じた。また、地方で多様なテレビ受容状況が存在していた点や、テレビ受容への不安の存在を指摘することで、ナショナルメディアとして理解されることの多いテレビとは異なる、テレビへの認識を提示した。それにより、テレビと日本社会の関係性について、既存のテレビメディア論とは異なる視点の可能性を提示した。
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