研究課題/領域番号 |
16K04090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
戸高 由美 (四方由美) 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (10316200)
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研究分担者 |
北出 真紀恵 東海学園大学, 人文学部, 教授 (10410862)
大谷 奈緒子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50364716)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 犯罪報道 / ジェンダー / 報道評価 / 犯罪不安 / 送り手研究 / 共起ネットワーク分析 / 内容分析 / コミュニケーション・情報・メディア |
研究成果の概要 |
私たちは、1) 報道内容の数量的分析、2) 報道の受け手への調査、3) 報道の送り手調査 の3つのアプローチから犯罪報道に関する研究を行った。近年の犯罪報道は、少なくとも新聞報道においては個人情報やプライバシーの暴露、煽情的な記述などを含めジェンダー問題がみられない傾向へと変化している。一方で、インターネット空間においては状況が大きく異なり、プラットフォーム型ニュースサイトでは、既存のマス・メディア(新聞社、通信社、放送局)が配信する以外の情報源の記事では、煽情的・情動的・興味本位に書かれたものやジェンダー・バイアスがみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の犯罪報道研究は、報道される側の「人権」という観点からの議論が中心となって行われてきた。90年代後半からは、報道の送り手たちはメディア規制の動きに対応して自主的な規制を行ってきており、取材や報道の在り方も変化してきた。筆者らは、犯罪報道の送り手研究の基礎的作業として、メディア規制と報道の変化を確認し、送り手たちの2010年代以降の犯罪報道への取り組みを概観した。この作業から導出されたのは、インターネットとのかかわりという視点である。実証的な犯罪報道の送り手研究へと発展させていくためには、インターネット社会におけるマス・メディアによる犯罪報道が、より詳細に検討されなければならない。
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