研究課題/領域番号 |
16K04095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
稲葉 昭英 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30213119)
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研究協力者 |
吉武 理大
大久保 心
吉田 俊文
大橋 恭子
夏 天
小正 貴大
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 貧困 / 家族 / ひとり親 / 世代的再生産 / 母子世帯 / 父子世帯 / 格差 / 計量分析 / 低所得 / 非正規雇用 / ライフコース / 世代間連鎖 / 親子関係 / 家族意識 / 家族変動 / 階層 / 家族構造 / 子ども / ヤングケアラー / 定位家族 / ケアラー / 貧困低所得 / 再生産 / 家族形成 / ひとり親世帯 / 離婚 |
研究成果の概要 |
大規模な公共利用データを用いて貧困低所得層の世代的再生産に関する計量分析を行った。その結果、ひとり親世帯の子(中学3年生)の教育アスピレーション(進学期待)が低く、成績が悪く、勉強時間が少ない傾向がみられた。とくにこの傾向は父子世帯の子に大きかった。多変量解析の結果、母子世帯の子に見られる差異は所得の低さからほぼ説明されえたのに対して、父子世帯の子に見られる差異は所得からは説明されえなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の分析結果からは、母子世帯については所得保障を充実させることで子どもの勉強面での格差を縮小しうるといえるが、この効果は父子世帯には期待できないということになる。父子世帯にみられる格差が生じる過程は十分に理解できていないが、親子関係の希薄さが原因だとすると政策的に介入することは難しい。父子関係を代替・補完できるような関係を作ることが望まれる。
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