研究課題/領域番号 |
16K04096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 福岡女学院大学 (2018-2019) 国際基督教大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
池田 理知子 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (50276440)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メディア / コミュニケーション / 公害 / 資料館 / マンガ / 公害教育 / 公害資料館 / 語り部 / 解説員 / 展示 / メディアミックス |
研究成果の概要 |
公害資料館の課題は、「負の遺産」をいかに伝えるかである。資料の展示だけでなく、地域の小学校の公害学習の場でもあり、語り部や解説員といった様々なメディアを通して公害を伝える工夫がなされている。今回の研究の中心となった四日市市の「四日市公害と環境未来館」は、加えて博物館と併設されているところに特徴がある。また、9歳で亡くなった公害認定患者の少女がモデルのマンガが刊行され、資料館および市や学校の図書館で読めるため、それを読んでから資料館を訪れる生徒も少なくない。様々なメディアが複合的に組み合わされることで、公害と戦争とのつながりなど公害の多面性を伝える可能性を今回の研究では確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公害資料館は、地域の小学校の公害学習の場として欠かせない存在である。今回の研究では、その学習の一助となるべく公害マンガを収録した書籍を発表した。また、そのマンガを使った授業を行っている四日市と福岡の小学校教員、四日市の資料館の語り部/解説員との意見交換の場を一般公開のシンポジウムという形で行った。その成果報告書を研究代表者の本務校がある福岡市および隣接する小学校に配布した。四日市の小学校教員を通しても全国の多くの教員の手に渡った。こうした取り組みを通して研究成果の社会への還元を実施してきたことの意義は少なくないはずだ。
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