研究課題/領域番号 |
16K04100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
五十嵐 智子 (澁谷智子) 成蹊大学, 文学部, 准教授 (90637068)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヤングケアラー / 子ども支援 / 若者ケアラー / 介護者支援 / コーダ / ケアラー支援 / 手話 / ケアを担う子ども / ソーシャルワーカー |
研究成果の概要 |
本研究では、本来なら大人が担うような責任を引き受けて家族のケアを担っている子どもや若者「ヤングケアラー」に目を向け、当事者や教育関係者、専門職への聞き取り調査やアンケート調査を通して、その実態を明らかにした。また、ヤングケアラー支援の進むイギリスの取り組みを紹介し、日本でどのような支援から始められるかを示した。この内容は『ヤングケアラー――介護を担う子ども・若者の現実』(中央公論新社、2018年)として出版され、メディアや行政関係者の関心を呼んだ。さらに、国や地方自治体での議論や福祉政策、専門職向けの研修会などで、ヤングケアラーの調査と支援方法が取り上げられるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本社会において、介護は中高年以上の世代の問題と考えられ、介護離職をどう防ぐか等の議論がなされてきたが、本研究では、少子高齢化や世帯当たりの人数の減少、共働き化が進む中で、未成年の子どもや若者も介護やケアに巻き込まれている現実を明らかにした。ケアの内実は、高齢者の介護にとどまらず、親の看護や家族のための家事、きょうだいの世話など多岐にわたること、そのために、子どもや若者の教育や人間関係や進路等に影響が出ていることを示し、子どもの権利という視点やライフステージを考慮して子どもたちに寄り添う支援が必要になってくることを指摘した。
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