研究課題/領域番号 |
16K04101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立教大学 (2018) 東海大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
前田 泰樹 立教大学, 社会学部, 教授 (00338740)
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研究分担者 |
西村 ユミ 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (00257271)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医療社会学 / エスノメソドロジー / 協働実践 / 救命救急センター / 地域包括ケア / 入退院支援 |
研究成果の概要 |
本研究は、地域医療の中核を担う急性期病院においてフィールドワークを行い、看護職を中心とした複数の医療従事者たちが、どのような協働実践を通じて、患者へのケアを成し遂げているのかについて、明らかにした。急性期病院は、地域包括ケアの促進とともに、患者受け入れから退院支援までを展望したかたちで組織を再編する方向に変化しつつある。病院の管理部門、救命救急センター、入退院支援部門等の看護師たちの協働実践は、患者を、地域から受け入れ地域へと戻っていく存在として再定式化し、適切なケアを行うことを可能にしていた。本研究では、そうした実践において用いられている「人びとの方法論」を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、病院の機能の明確化と転換が求められている現状において、医療従事者の実践がとのように編成されているのかについて、展望を与えるものである。その意義は、これらの実践に参加する人たちが、様々な要請と折り合いをつけながら、実践を成し遂げていく方法を記述することにある。すなわち、地域包括ケアシステム時代の病院の医療をどうつくっていくか、という問題に対し、それらを実践に参加するものたちにとっての問題として再記述することで、問題を適切に可視化していくことにある。こうした作業は、病院組織の実践を省察する材料を提供することになるだろう。
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