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災害経験と被害の社会的承認―環境社会学の視点から―

研究課題

研究課題/領域番号 16K04108
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関立教大学

研究代表者

関 礼子  立教大学, 社会学部, 教授 (80301018)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード原発公害 / ふるさと剥奪 / 制度の時間 / 生活の時間 / 被害の社会的承認 / 公害源としての原発 / 故郷(ふるさと)剥奪 / 被害者の言葉 / 土地に根ざして生きる権利 / ライフの復興(生活の復興) / 加害の社会的承認 / 公害 / 原発事故 / 被害 / 避難 / 社会学 / 環境政策 / 減災
研究成果の概要

東日本大震災からの「復興」は現在進行形の問題である。いまだに放射線量が高い避難指示区域があり、避難を余儀なくされている地域がある。他方で、避難指示が解除された地域の避難者は自主避難者化している。原発事故の打撃を受けた地域は、復興事業によりより脆弱になっていくことも問題視される。ショック・ドクトリン(ナオミ・クライン)である。避難者(区域内避難者・区域外避難者・自主避難者)にとって、避難の経験はどのようなものか。「制度の時間」と「生活の時間」のズレから、それぞれの被害のかたちを析出するとともに、公害としての原発事故という観点から、被害の社会的承認なくして達成しえない復興のかたちを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

公害問題としての原発事故という観点から、被害が社会的に承認されないことによる被害拡幅について明らかにした点で、〈加害ー被害〉論の展開に寄与した。また人と自然とのかかわりを途絶させた「故郷剥奪(ふるさと剥奪)」被害を提示することで、地域社会の存立要件と復興に必要な視点を明確にした。福島原発事故後も、原発は社会的費用が安価であるとされており、コスト分析では原発事故損害賠償は他のコストに比べても格段に小さいものとみなされている。しかし、避難指示区域における「故郷剥奪」の議論は、区域外の「自主」避難と同様に、社会的に未だ十分に承認されていない被害があることを示すのである。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 土地に根ざして生きる権利―津島原発訴訟と『ふるさと喪失/剥奪』被害―2019

    • 著者名/発表者名
      関礼子
    • 雑誌名

      環境と公害

      巻: 48(3) ページ: 45-50

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 震災リフレクション・遠隔地避難で生まれたユートピアとレリジエンスの『物語』――原口弥生氏の書評に応えて――2018

    • 著者名/発表者名
      関礼子
    • 雑誌名

      環境社会学研究

      巻: 24 ページ: 222-226

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 原発事故と『生の一回性』―対立を超えていく『語り』から―2018

    • 著者名/発表者名
      関礼子
    • 学会等名
      日本社会学会テーマセッション
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 被災と避難の社会学2018

    • 著者名/発表者名
      関礼子編
    • 総ページ数
      185
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      9784798914527
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 多層性とダイナミズム―沖縄・石垣島の社会学2018

    • 著者名/発表者名
      関礼子・高木恒一編
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      9784798914794
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 被災・避難の社会学(仮)2017

    • 著者名/発表者名
      関礼子編
    • 出版者
      東信堂
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [備考] 立教大学関礼子研究室「社会的承認プロジェクト」HP

    • URL

      https://www2.rikkyo.ac.jp/web/reiko/social/

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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