研究課題/領域番号 |
16K04109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
堀田 恭子 立正大学, 文学部, 教授 (20325674)
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研究分担者 |
宇田 和子 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (90733551)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 油症 / 受容克服過程 / 食品公害 / 被害の実態 / 水俣病問題 / 主観化と主体化 / カネミ油症 / 台湾油症 / 健康実態調査 / 救済制度 / 制度構築 / 二次分析 / 被害者運動 / 支援者運動 / 森永ヒ素ミルク事件 / 被害構造 / 補償 / 政策 / 運動 |
研究成果の概要 |
日本のカネミ油症問題と台湾の油症問題を事例に、その被害構造と救済制度の構築過程、被害者・支援者運動のそれぞれの実態と比較考察を行った。また厚労省が油症患者の健康実態調査を2013年以降実施しているため、経年変化の分析を行なった。他方、当事者の受容克服過程の分析を行う際、リスク認知の視点から考察し、受容の前にリスクの主観化がなされること、そして克服過程は主体化によってなされていることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のカネミ油症と台湾油症を比較しながら社会学的・政策科学的に調査研究しているのは本研究グループのみである。また厚労省の健康実態調査の前年比較は存在するが、本研究では経年比較を行なうことで効果的な救済政策提言にもつなげている。さらにリスク論の視点から受容克服過程を油症患者に応用した時に「主観化」と「主体化」という視点を加え、油症患者のその過程の独自性を確認し、受容克服過程論の豊富化が試みられた。
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