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ピアサポートの限界と社会的包摂:多胎育児を題材とした育児マイノリティの可視化

研究課題

研究課題/領域番号 16K04115
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関名古屋学院大学

研究代表者

越智 祐子  名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (40455556)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード少数派 / 子育て支援 / 災害対応 / 育児支援 / 少数者 / 多胎 / 多様性 / 社会学 / マイノリティ / 社会的包摂
研究実績の概要

本研究の目的は、多胎育児者を事例として、障がい等の少数派の育児者の実態を可視化し、地域社会への包摂策を検討することである。
2年目は、昨年度に実施した、多胎育児者およびその家族を対象とした質問紙調査の分析をすすめるとともに、地域子育て支援者へのインタビューを実施した。インタビューに際しては、単胎・健常である多数派と、多胎等の少数派との共通の地域課題として「自然災害」を設定し、実際に、東日本大震災および熊本地震で災害対応をおこなった経験のある保育所や幼稚園等のスタッフ、子育て支援者へインタビューをおこなった。
インタビューの結果は、応急避難にあたっては、少数派の子どもたちには、その特徴にあわせた対応が必要かつ有効であることが示された。たとえば、ことばによる指示が入りづらい子どもたちにすみやかに避難行動を取らせるには、楽しい演出による避難ルート設定や、緊急時には大人とともに行動できるよう、物理的な手段をとることが有効である。一方で、硬直的な組織運営では緊急時の柔軟な意思決定は容易ではなく、マニュアル対応との兼ね合いが課題であることが示唆された。
総じて、育児支援関係者内では、少数派の子どもたちへの対応の難易度の高さや対応のノウハウは共有されていたが、避難所での生活場面では、まとめて「子ども」それも、親等の誰かケア担当者がいるはずの子どもであると一括されがちとなることもわかった。大人集団の中では、子ども集団全体が「少数者」となるため、少数者の中の少数派についてはイメージの共有が困難で、結果として排除されがちとなることがわかった。
回避するためには、地域社会での、少数派の子どもたちに関するイメージの共有がまずは必要だ。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 当事者の記述にみる多胎育児の特徴―「不安」,「大変」,「上の子」―2017

    • 著者名/発表者名
      越智祐子
    • 雑誌名

      名古屋学院大学論集 社会科学篇

      巻: 53 号: 4 ページ: 245-253

    • DOI

      10.15012/00000909

    • NAID

      120006029686

    • ISSN
      0385-0048
    • URL

      https://ngu.repo.nii.ac.jp/records/920

    • 年月日
      2017-03-31
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 事者の記述にみる多胎育児の特徴-「不安」と「大変」が示すもの2017

    • 著者名/発表者名
      越智祐子・糸井川誠子
    • 学会等名
      日本双生児研究学会第31回学術講演会
    • 発表場所
      十文字学園女子大学(埼玉県・新座市)
    • 年月日
      2017-01-28
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 多胎育児をめぐる「家族」2017

    • 著者名/発表者名
      越智祐子
    • 学会等名
      経済社会学会第53回全国大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2018-12-17  

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