研究課題/領域番号 |
16K04118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
崔 銀姫 佛教大学, 社会学部, 教授 (30364277)
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研究分担者 |
美馬 秀樹 東京大学, 大学総合教育研究センター, 准教授 (30359658)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナショナリズム / 反日 / 反共 / 8.15 / ドキュメンタリー / 韓国放送 / 言説分析 / 言説 / 韓国 / 歴史認識 / 表象 / 民主主義 / 公共性 / 8・15記念日 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後韓国における「民族主義(ethinic nationalism)」をめぐる言説の変容を検討するために、1961年開局以来現在に至る70年余りの間に韓国公共放送が毎年恒例的に制作し続けられてきた「8.15」ドキュメンタリーシリーズのイデオロギー装置を分析対象としながら戦後のテレビドキュメンタリーシリーズにおけるナショナリズムの言説の中の「反日」と「反共」を中核に持ちつつ、近代韓国の約36年間に亘る「植民」の記憶が模索してきた支配的な言説を中心とするナショナリズムの言説と他者のイメージの構築とその背景、そして歴史的な変容をバフチンの理論的方法論を用いて考察したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、第1に、研究対象の独創性と先駆的な学術成果であった点が挙げられる。人文社会科学やメディア研究において韓国の「8.15」ドキュメンタリーシリーズを研究対象に戦後韓国におけるナショナリズム言説変容を考察したのは初めての試みであるので、本研究は極めて先駆的かつ独創的な成果である。第2に、新しい方法論を呈示した点が挙げられる。本研究では研究方法論としてバフチンのマルクス主義と言語哲学に関する理論をもととする独自のテクスト分析視座を方法論として試みた。こうした新たな分析枠組を構築した試みはこれまでの先行研究では十分になされてこなかった挑戦的な提案として示唆的であるとともに有意義である。
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