研究課題/領域番号 |
16K04127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
五十川 飛暁 四天王寺大学, 人文社会学部, 講師 (00508351)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コモンズ / 生活者 / 生活の必要 / 地域空間の重層性 / 地域空間の可変性 / 生活意識 |
研究成果の概要 |
本研究は、地域コミュニティの人びとによるコモンズ空間との付きあい方の分析をとおして、その政策的な可能性を検討することを課題としてきた。その遂行にあたり、まずは地域コミュニティの人びと、すなわち生活者の立場に立つことの現在的意義を検討した。そのうえで、河川敷の事例研究から、生活者にとってコモンズ空間が保持してきた通時的な性格を明らかにした。とともに、干潟の開発をめぐる事例研究から、その時々の条件におうじて人びとがどのように生活の必要を取捨選択してきたのかという、その判断や納得をふまえた地域管理政策が必要であることを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのコモンズ研究においては、従来からのオーバーユース問題の解決に向けても、新たに課題となってきたアンダーユース状況への対応についても、コモンズ空間をめぐる公・共・私のそれぞれを対立的にあつかう「分離型コモンズ」理解が中心となってきた。それに対して本研究の意義は、コモンズにかかわってきた人びとの実際の付きあい方に依拠することによって、公・共・私が互いに重なりあい、また相互に転換しうる「重なり型コモンズ」理解からの政策的可能性を検討することができた点にある。
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