研究課題/領域番号 |
16K04131
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
清家 久美 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (00331108)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 他者との共生 / 個の代替不可能性 / レヴィ=ストロース / NPO / 農村コミュニティ / 理論社会学 / 共生のあり方 / 実在論的転回 / 現代社会論 / 構築主義 / 実証主義 / 社会科学の方法論 / 共生 / 新実在論 / コミュニティ論 / 実証主義論争 / 社会科学の対象化 / コミュニティ / NPO論 / ハーバマス/討議倫理 / 社会学 / 社会構想論 |
研究成果の概要 |
本研究は、個の代替不可能性を可能にする共生のあり方を「普遍性-単独性」と「一般性-特殊性」という二軸論やその他の現代社会におけるコミュニティ研究から考察し、NPOの活動の視点から再価値化された農村コミュニティは、どのような意義があるのかを検討した。 個の代替不可能性、唯一性、かけがえのなさなどが強調されている現状の中で、そうした個のあり方、他者との共生について検討した。それによって、①個の代替不可能性についての検討②いかなる社会的背景においてその主張がなされるのか③本研究で対象とする日本の農村におけるコミュニティはそうした個の代替不可能性を保証するモデルとなりうるのか、以上3点を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己存在の「かけがえのなさ」=代替不可能性は必要なのだが、現代社会のシステムがこの代替不可能性の感覚を喪失させている。では、個の代替不可能性は、どのような共同性において可能であるのか。 レヴィ=ストロースは社会を他の人々との対面的なコミュニケーションや関係性による小規模な「真正な社会」と、後発のメディア、法、貨幣など一般化された媒体に媒介された間接的なコミュニケーションによる大規模な「非真正な社会」のあり方に区別する。後者において包括的な経験、一人の人間が他の一人によって具体的に理解される時の複雑さは縮減される。包括的な経験を可能にする農村コミュニティの共生のあり方は都市社会への提言ともなる。
|