研究課題/領域番号 |
16K04133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 京都産業大学 (2019-2020) 関西医科大学 (2018) 関西外国語大学短期大学部 (2016-2017) |
研究代表者 |
川島 理恵 京都産業大学, 国際関係学部, 准教授 (00706822)
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研究分担者 |
阿部 哲也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (20411506)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 会話分析 / ヘルスコミュニケーション / 医療社会学 / 意思決定過程 / ヘルス・コミュニケーション / プライマリ・ケア / 総合診療 |
研究成果の概要 |
この研究では、主にプライマリ・ケア診療において医師と患者がどのように信頼関係を構築し診療をスムーズに進めているのかについて検討を行った.信頼関係が危うくなる場面は診療中様々に訪れる.例えば中々改善されない症状について患者がなんらかの不満を吐露したり、医師が提案した治療方針に患者が同意しない場面である.そうした場合、患者の思いを汲み取りつつ、医師は様々な相互行為的な仕掛けを使って患者の立場を考慮していることを全面に示すことがあった.その上で、医師としての提案を形作っていた.本研究は医師と患者がそれぞれの立場からの意見を共有し、交渉しつつ治療方針を決定しているのかを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、会話分析という社会学的な手法を用いることでプライマリ・ケアに置ける関係構築のプロセスを実証的に検証し明らかにしたところにある.これまで事例報告としてしか扱われてこなかった信頼を構築するプロセスを経験的なデータ収集を行うことで、蓄積したデータの中から具体的な手順として記述することに成功した. また社会的意義は、まさにその具体性にある.実証的なデータによる知見は、日常的に医師や患者に経験されながらも見過ごされてきた部分である.「当たり前のこと」を如実に明らかにすることで、今後の関係構築一助となりえる知見を提供した.
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