研究課題/領域番号 |
16K04135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊丹 謙太郎 千葉大学, 人文社会科学系教育研究機構, 特任助教 (30513098)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 賀川豊彦 / 岡本利吉 / 聖隷社 / 農民福音学校 / 農村社会事業 / 協同組合 / 消費組合 / 長谷川保 / 農村青年教育 / 協同組合運動史 / 地域社会 / 震災救援 / セツルメント / 社会事業 / 社会事業史 / 農村問題 / 貧困問題 / 社会福祉関係 / 協同組合思想史 / 医療福祉事業 / 公衆衛生学 / 貧困問題研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、賀川の影響下でスタートした御殿場農民福音学校、浜松の聖隷社(現在の聖隷福祉事業団)の沿革と事業運営を比較・検証した。本課題前に実施した、賀川が継続的に直接指導に関わった東京、大阪、神戸の事業の比較研究に対し、今回の対象は、賀川の影響が間接的であることもあり極めてユニークな事業展開を確認することができた。また、岡本利吉が裾野市に創設した農村青年共働学校と賀川の農民福音学校とを比較することで、同時代における両者の協同組合思想を対比した研究を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦間期農村の窮乏化や農民たち自身の手による解決のための諸事業を具体的に描くことができた。多くの賀川像は、神戸や東京の事業と重ねて理解されがちであるが、成果として刊行した諸論文では、賀川は農村課題を極めて重視し、多大なエネルギーを注いでいたことを示している。 岡本利吉など同時代の消費組合の指導者も共通関心として農村青年の育成を重視していたこと、教育と合わせて協同組合という処方箋が窮乏する農村課題への一つの解決策として活用されていたことも明らかにした。彼らの取組を検証するなかで、戦間期における農村への民主主義定着を重視する視座が濃厚に存在していた事実を確認できたことの意義は大きい。
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