研究課題/領域番号 |
16K04142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山下 亜紀子 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (40442438)
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研究分担者 |
根來 秀樹 奈良教育大学, 教職開発講座, 教授 (80336867)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会的ケア / 発達障害児 / 家族支援 / 家族福祉 |
研究成果の概要 |
本研究は、発達障害児の家族支援システム構築へ向け、発達障害児の「社会的ケア」を実証的に検討するものであり、発達障害児のケア分担の実態として、3つのレベルに分けて検証を行った。第1 にマクロレベルでは、国レベルのケア供給の日英比較を行い、英国においてケアラー支援が充実していることを確認した。第2 にメゾレベルにおいて地域のケア供給の実態分析を行い、親の会が多くの役割を果たしていることを明らかにした。また地域社会における専門支援サービスについては、地域差があることを明らかにした。第3 にミクロレベルにおいては、母親が排他的にケア役割を担っており、ケア役割が不均等に配分されていることが明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は発達障害児のケアの社会化実現へ向け、「社会的ケア」の実態を重層的レベルにおいて検討したものであり、以下の3点を明らかにした。第1に日本社会におけるケアラー支援政策やサービスが未整備であること、第2に地域社会において専門サービスが充足しておらず、親の会が重要な役割を果たしていること、第3に個人や家族の単位では、母親が排他的にケア役割を担っていることである。 発達障害児の家族支援に関してはケアの社会化の実現が早急に望まれるが、その実態も未解明で望ましいモデルに関する研究もみられなかったため、これらの結果は、今後の家族支援システム構築に資する基礎的資料として、その社会的意義は高いものである。
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