研究課題/領域番号 |
16K04145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
梅崎 薫 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50320891)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高齢者虐待 / 家族間暴力 / 予防 / 修復的正義 / 対話 / 社会的孤立 / 地域 / アセスメント / 生活困窮者支援 / 高齢者虐待予防 / 家族支援 / 地域福祉 |
研究成果の概要 |
本研究は、高齢者虐待を予防するために、専門職と地域住民が共に地域で対話するプログラムを開発した。実施マニュアルには、修復的正義の理念を平易な言葉で説明し、市民ボランティアが修復的対話プログラムを実施できるようにした。修復的対話は加害と被害、それを取り巻くすべての関係者が対等に安全に対話できる構造をもつ。カナダやフィンランドでは多様な孤立しやすい人々とお互いの異なる価値観を共有し、水平的正義を価値創造することで、社会的排除を防ぎ虐待や暴力を予防しようとしている。日本でも通報後の介入でなく、虐待の潜在的リスクを認識してグレイゾーン段階で支援して虐待の萌芽を摘み予防できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果より、トーキングサークル実施マニュアルを完成させ、修復的正義に関する市民向けの入門書を日本で初めて出版した。市民とともに実践できる基盤を創り、対話の担い手を育成するキーパー養成講座を開発した。専門職向けには、高齢者虐待を再発防止するのでなく、心配だなと感じるグレイゾーンで未然防止する必要性を示し、カナダの潜在的虐待スケールを援用してグレイゾーンを特定、日本高齢者虐待防止学会誌に掲載された。
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