研究課題/領域番号 |
16K04153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
渡辺 弘之 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10300097)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハンセン病 / ベトナム / 子ども / QOL / 元患者の子どもたち / 自立支援 |
研究成果の概要 |
ベトナムではハンセン病元患者とその家族のための施設「ハンセン病村」があり、元患者同士の結婚・再婚により、子どもたちが誕生してきた。元患者の子どもたちは外部社会との接触において、さまざまな困難にぶつかる。そのため、本研究ではハンセン病元患者の子どもたちを対象にそのQOLを測定した。その結果、一般群の子どもたちと比較して、身体的健康、友だち関係、QOL総得点が有意に低いという結果がみられた。この結果について調査協力先のハンセン病村に報告を行い、子どもたちのQOL向上についての基礎資料を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハンセン病元患者を親に持つことが子どもたちのQOLにどう影響を与えるかという点についての先行研究はほとんどみられなかった。本研究を実施した結果、元患者の子どもたちは何らかの身体的・精神的な脆弱性(vulnerability)を抱えていること、その脆弱性は発達段階に応じて変化し、支援が必要な状態であることが明らかとなった。子どもはどの社会においても置かれた環境によってその資質の向上やQOLが変化しうる。この研究結果は元患者の子どもたちに限らず、社会的不利な立場に置かれている子どもたちへの支援を構築する上での基礎的な資料となり得る。
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