研究課題/領域番号 |
16K04154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 愛知教育大学 (2020-2021) 福井県立大学 (2016-2019) |
研究代表者 |
輪倉 一広 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10342122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ハンセン病 / キリスト教 / アングリカニズム / ハンナ・リデル / コンウォール=リー / 回春病院 / 草津聖バルナバ・ミッション / 道徳 / 聖バルナバ・ミッション / コンウオール=リー / 患者コニュニティ / 公共性 / 草津湯ノ沢 / 聖公会社会事業 / 救癩 / アングリカン / 熊本回春病院 / 社会福祉関係 / 思想史 / 宗教学 |
研究成果の概要 |
国のハンセン病政策が絶対隔離主義へと転じる1930年代に焦点を当て、4人のキリスト教救療事業家の救療思想をその依って立つ神学的な根拠にまで遡って相関的に意味づけることを目指して取り組んだ。ただ、諸理由から結果的に以下の2人の検討にとどまった。ハンナ・リデルについては、回春病院の未信患者であった青山滋の日記をもとに彼女独自の性分離処遇論について、またコンウォール=リーについては聖バルナバ・ミッションの患者処遇上の道徳方針について、二人が依拠したアングリカニズムとの関係に注目しつつ探り出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会事業家の宗教思想の見地から援助者―被援助者の関係のもち方および独自な救済の場ならではの特徴をとらえようというもので、これまでほとんど取り組まれることのなかった新たな領野からの開拓的研究である。 キリスト教に基づく独自な人間観・社会観をとおして援助者と密接につながっていたハンセン病救療活動がどのようなメカニズムで宗教福祉思想となって具体的に展開されていたのかを実証的に明らかにすることで宗教福祉のダイナミズムを客観的にとらえることができたといえる。
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