研究課題/領域番号 |
16K04165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
大下 由美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (00382367)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ネットワーク / 差異 / システム / コミュニティ / 四肢構造 / 循環的質問法 / 効果測定 / ケア / 期待 / Nodal Points / 手話 / 期待論 / 差異生成論 / 社会学 / 社会福祉 / 精神保健福祉 / 医療介護福祉 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、短期にクライアントの問題ストーリーを変容できる、ソーシャルワーク・モデルを提示することであった。クライアントの問題ストーリーが、言語行為の構成要素の一つである期待の交換過程、つまり、人が物象化されたりものがヒト化したりする過程で、生成されることを示した。そして期待の構成要素を変容する技法として、循環的質問法を位置づけ、略記号を用いて介入過程での変容力学を視覚化した。本モデルの有用性は、複数の事例分析を通して示された。過敏性腸症候群のクライアントの事例では、もののヒト化過程における意味の差異化から、ヒトのモノ化の力学を変容し、解決ストーリーを短期に生成した過程を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内のソーシャルワーク実践の研究において、支援論に関する理論的および実践的研究が進展していない中で、変容論に関する理論的考察のみではなく、臨床的研究に取り組み、変容の構造と力学の精緻化を図った点、そして変容に寄与する専門職の介入手法や効果測定法についても明らかにした点は、学術的意義があると考える。また、社会的意義としては、サービス導入型のアプローチでは解決できない、クライアントの対人関係上の問題の解決に資するモデルとして本モデルが適用できる点である。昨今の家族や地域の問題解決力の衰退に対し、専門職の関与により、問題解決のコミュニティづくりが可能になることを示した点は、本研究の成果と考える。
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