研究課題/領域番号 |
16K04171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
松本 勝明 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (80272300)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医療保険 / 競争 / 選択 / ドイツ / リスク構造調整 / 公平 / 連邦補助 / 社会福祉関係 |
研究成果の概要 |
ドイツでは、医療保険における給付の質と効率性を高めることを目的として、当事者間の競争を積極的に活用する政策がとられている。本研究は、ドイツ医療保険における競争について検討を行い、次のことを明らかにした。被保険者が保険者を選択する権利が拡大されたことにより、被保険者の獲得を巡る保険者間の競争が促進されている。また、リスク構造調整により、公平な競争の前提条件が整備されている。制度の導入後も、医療保険における競争の強化を図るための制度の改正が行われてきているが、給付の質と効率性の向上のためには、なお改革の必要性が存在する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化の進展などに対応して、国民に質の高い医療を効率的に提供することは、日本とドイツに共通する課題である。日本に類似する医療保険制度を有するドイツでは、医療保険による給付の質と効率性を高めるため、当事者間の競争を積極的に活用する政策がとられている。本研究は、ドイツの医療保険における保険者選択権の拡大とそれによる保険者間の競争について検討を行い、その意義、効果及び課題などを明らかにした。 この研究の成果は、「競争」という新たな視点からの医療保険制度の研究の発展に寄与するとともに、我が国の医療保険制度における「選択」や「競争」の活用を検討する基盤となる重要な情報を提供するという意義を有している。
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