研究課題/領域番号 |
16K04178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018-2019) 浦和大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
大島 隆代 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(任期付) (70523132)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 災害支援 / 原発事故 / ソーシャルワーク / 文化 / 語られたもの / 地域性と文化 / 共生社会の具現化 / ソーシャルワーク実践 / 広域避難者 / 意味づけされた文化性 / 支援のあり方 / 社会福祉実践 / 原発避難 / 地域生活支援 / 当事者組織 / 霊性による理解 / 支援構造 / 社会福祉関係 / 東日本大震災 / 遠隔地避難 / 生活支援 |
研究成果の概要 |
地域福祉の実践で重要とされる「地域性」という概念に照射し、地域性が、地域の特質のなかの、特に資源として働くものであるという従来の枠組のみでは説明しにくい事象や、物理的な地域性ではないが資源として作用するものがあることを、災害支援の領域で語られたものをめぐって検証していき、「文化」という概念を地域性のなかに位置づけることの意義を示した。 本研究では、地域福祉における地域性を考えるには、文化という概念を問い直し、さらに包含する必要があると示された。今後は、実践手法において文化という要素を入れてモデル化していくことと、東日本大震災後の原発事故による避難者への支援手法を文化を鍵概念として考えていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災後の原発事故による広域避難者は、従前のコミュニティを軸とした共生社会を構築することが困難な場合もある。今までの社会福祉実践で、特に地域福祉の方法論における「地域性」の重視は、物理的なコミュニティに存在する有形な資源や、無形であっても人々のつながりなどといったものを重視してきた。しかし、原発事故の避難者への支援を考えるにあたり、地域性だけでは説明できないものもあるのではないだろうか。 避難者の経験などによって紡ぎ出された共通の意味体系、文化といえるようなものの中に、これからの生活や生き方を支える本質的なものがあると思われる。そのような目に見えにくいものにも価値を置くべきである。
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