研究課題/領域番号 |
16K04191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
川原 恵子 東洋大学, 社会学部, 講師 (70348308)
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研究分担者 |
須田 木綿子 東洋大学, 社会学部, 教授 (60339207)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 女性ホームレス / ホームレス対策 / 更生施設 / 婦人保護施設 / トラウマ / 広義のホームレス / ホームレス / 婦人保護事業 / DV対策 / 貧困 / 女性 / 福祉施設 / 婦人保護 / DV / 居所不安定 / ジェンダー / 生活困窮者自立支援 / 社会的排除 |
研究成果の概要 |
日本では、居所を失うような「広義のホームレス」状態にある女性には「ホームレス」対策以外の福祉サービスが事実上対応しているため、本研究では彼女たちの受け皿となっている福祉施設(今回は更生施設と婦人保護施設)の退所者調査を行い、分析した。女性の居所喪失と精神疾患との関連性は強く、社会施設や精神科病院を転々と繰り返し利用したりしている。他方で社会適応や関係性の構築に課題を抱える人も少なくなく、施設型支援に適合的とはいえない方も一定程度見られた。彼女たちの生きづらさの背後には、幼少期や成人後の虐待・暴力などの家族・夫婦間トラブル等がうかがえ、支援におけるトラウマへの配慮の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の「ホームレス」対策は主に単身男性を中心として展開しているため、居所不安定な女性や家族は地域ごとに利用可能な福祉サービス等を利用し、支援方法が統一されていない。また統計上も把握困難である。本研究では、居所不安定な女性の受け皿となっている、異種の施設を同じ枠組みで調査分析することで、日本の女性ホームレスの一端を明らかにしたことに社会的意義があると考える。また詳細調査では、男女別に分析することにより実態調査からは読み取りづらい男女で異なる支援課題の存在や支援における配慮点、重視される点の違い等を指摘した。
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