研究課題/領域番号 |
16K04196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
沈 潔 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20305808)
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研究分担者 |
趙 軍 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30301831)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会福祉 / 学術交流史 / 東アジア / 社会政策 / 日本 / 中国 / 社会福祉学 / 満洲生活 / 社会事業 / 日本と中国 / 史料批判 / 植民地 |
研究成果の概要 |
本研究は既刊各種の復刻版資料集を活かしながら、20世紀初頭~1940年代に刊行及び個人所蔵された写真集、スケッチなどビジュアル史料を加え、従来の社会福祉史研究方法である史料批判の限界を補う作業を試みた。 一方、歴史的経緯から示された当時の①学術交流と政策移転のプロセス、②共有された価値観について、①に関して、冷戦後の東アジア諸国の学術交流において継承された部分が多かったが、②に関しては歴史問題の認識や輿論の影響など、継承されなかった部分が多いことが明らかにされた。これらの成果は日本語と中国語の雑誌や国際会議で発表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀前半では、東アジア地域の福祉政策の受容と学術的交流は、時代の制限と政策の枠組みをはみ出した活発な側面があった。これまで、さまざまな政治的原因でそのメカニズムの解明が遅れていて、関連する研究もほとんど着手されていない状態であった。本研究は、日本語資料と中国語資料及びビジュアル史料を照らして史料批判の作業を行い、その史実を解明することに努力した。その上、オーラルリサーチという福祉政策研究手法を併用することによって、現況の実証研究と歴史研究を分断している学術研究の状況を改善する可能性とその実現するためのロードマップを示すことを試みた。
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