研究課題/領域番号 |
16K04243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
木村 力央 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (50517034)
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研究分担者 |
森田 哲也 東京基督教大学, 神学部, 准教授 (30747390)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 社会的企業 / カンボジア / エチオピア / ハイブリッド組織 / 制度ロジック / 批判的実在論 / 宗教性 / キリスト教 / 組織文化 / 組織の使命 |
研究成果の概要 |
通常の社会的企業におけるハイブリッド性の変数であるビジネス収益性と社会的使命に加えて、宗教性が追加された宗教に基づく社会的企業のより複雑で未解明のハイブリッド性を、批判的実在論に依拠した制度ロジック論を援用して分析した。具体的には、カンボジアとエチオピアのキリスト教に基づく社会的企業を分析及び比較した。両国は、最近の歴史において内戦と社会主義政権を経験し、急激に経済成長している途上国という点で共通している。本研究は、その生い立ちと置かれているコンテクストに影響を受けた社会的起業家の行為主体性が、どのように制度ロジックを選択・動員し、どのようなハイブリッド性を形成したかを、探求した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、批判的実在論に基づく制度ロジック論の応用は、営利組織研究においては近年出始めたが、社会的企業研究においてはまだなされておらず、したがって本研究は先駆的と言える。さらに、通常の社会的企業の収益性及び社会的使命からなるハイブリッド性に宗教性が加わり、より複雑で多元的なロジック間の関係性の理論的構築を初めて試みた。社会的には、宗教に基盤を置く社会的企業のジレンマの解明を目指す本研究は、そのような企業の実践に示唆を提供する。
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